やめたい

2001年5月13日
試験を受けた。
受けている最中、マジで辛かった。
解けない自分が情けない。
あんなにやったのにどうしてこうなの?
いつになったら私は受かるの?
本当に辛かった。
何度放り投げて帰ろうかと思ったことか。
試験中に涙ぐむなんて、本当にヤバかった。

受けた試験は大変な試験で。
家族は無理しないでいいよって言ってくれる。
だから私がやめたいといったら、それはそれで全然構わないんだと思う。
むしろ喜ぶかもしれない。
無理して頑張ってつらい思いをしている私を見るのはつらいだろうから。

でも、彼は、どうなんだろう?
いいのか悪いのか、すごく応援されてしまっている。
出会った時には、すでに私はこの試験を受けることを決めていた。
彼はずっと応援してきてくれた。
励ましつづけてきてくれた。

去年落ちた時、私は私なりに落ち込んで、やめたいかもって思った。
でも彼は慰めてはくれなかった。
勉強不足なのがありありだったから。
だから私が落ち込むことはないと思ったみたい。
でも私はショックだった。
わかっていても、でもショックだった。

だから落ちたことが分かったあとに彼と会ったとき、ちょっと辛かった。
泣いた。
彼は泣く私が嫌い。
公衆の面前で泣かれるのが嫌い。
その両方をやってしまった。
彼も不機嫌。
私はそれを見てますます辛くなる。

今回も多分落ちた。
試験中にやめたいっておもって、帰り道、歩きながら涙がにじんできた。
このままどっかいっちゃいたいなって思いながら歩いてた。

実は、やめるなら、彼と別れようかなとまで思った。
負けてやめていく私。
この試験、やめる人はいっぱいいる。
むしろ続けて願いをかなえる人のほうが少ないのかもしれない。
彼の周りの人だって、やめた人、いっぱいいる。
それらの人の話をして、頑張ってる私はえらいといった彼。
でも、私だって、やめたいと思うときはある。
先の見えない、出口の見えない、私に出口があるのかも分からない、そんな試験、続けるのには本当に勇気がいるんだ。
気力もいるんだ。

だからやめたいって思うことはある。
やめてどうするのかは分からないけれど。
やめてなにをするのかも分からない。

やめた私に今まで通りの、変わりない、気持ちでいてくれる?
好きな気持ちは変わりなくても、やっぱり私も他の人と一緒だね、ダメだね、って、少しは思うでしょう?
絶対に思わないとは言えないでしょう?

私はそれがいやなんだ。
少しでも、いやなんだ。

だから、そんな風に思われながら付き合いつづけていくくらいなら、別れよう。
そう思った。

帰り道、彼に会って泣きたかった。
でも泣かれるのは嫌いな彼に、そんなこと、できない。
だから頑張って家に帰った。

夜、自己採点して、思ったよりはよくて、安心した。
きっと心配しているであろう彼に電話した。
彼は私以上にくやしがっていた。

「やめたいかも」って言った。
でも、「いいけど・・・でも、どうするの?」みたいなことを言われた。

「いい」って言ってくれたことで、少し、安心した。
私が去年とは違う姿勢で臨んでいたことが、彼には分かっていた。
だから私が今回すごくつかれて気力も使い果たしているのを分かってくれた。
やめたいって気持ちも、多分、少しは分かってくれたんだと思う。

久しぶりに電話でいっぱい話して、バカ話もして、ちょっと元気になった。

本当に、もう、やめたいって、内心思うときもあるけど、やめられない自分を分かってる。
こんなとこで投げ出せないって、心のどこかで思ってる。

あと1年、頑張る。
きっと今年よりつらい1年になるんだろう。
でも、まだ始まったばかりなんだ。
だから、あと少し、がんばってみる。

そのあとに、どうなるかは分からないけれど。
続けて良かったと思える日が来るのか。

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